2025.05.02

なるほど!アパレル専門用語集

ワッシャー加工が施されている生地に、さらに製品洗いをする意味って分かりますか?

分からなかった方、、、多いと思います。

答えは、簡単。生地洗いは風合いや柔らかさを出すために施すのに対し、製品洗いは縫い目にピリ付きや立体感を出す目的で施されます。

商品の仕上がりが全く違うものになります。

このようにアパレル業界では、専門的な知識や専門用語が多く存在し、日々業界ならではの言葉が飛び交います。

言葉の意味が曖昧なまま業務が進んでしまわないよう、わかりやすく解説したアパレル専門用語をピックアップしてご紹介。ぜひ今後の知識としてお役立てください。

ア行

あなかがり/穴かがり

衣類や布製品にボタンを通す穴(ボタンホール)。ジャケットに適した鳩目ボタンホールや、シャツに適したネムリボタンホールなどがあります。

えすびき/Sびき

生地の傷や不良部分を除いて、使用可能な長さ(純長)を算出する品質管理方法。「S」は、英語の「scratch」(傷)に由来。生地の検反(検査)時に見つかった傷の位置に「トンボ」と呼ばれる印を付け、トンボ1つにつき一定の長さ(通常20cm)を差し引いて計算します。

カ行

かえしばり/返し針

返し縫い(かえしぬい)とも呼ばれ、縫い進んだ針を一針戻して縫う技法。縫い目の強度を高め、ほつれを防ぐために、とくに縫い始めや縫い終わりなど力のかかる部分に使用されます。


かたがみ/型紙

衣類や布製品を作る際に使用する紙のパターン。布を正確に裁断するためのガイドとして使われます。


かつだつてーぷ/滑脱テープ

縫い目に力が加わったときに生地が引っ張られ、縫い目が開く現象(滑脱)を防ぐテープ。おもに薄地やサテンなどの素材に使用し、縫い目の開きや、強度・耐久性を高めます。


きゅーしー/QC

Quality Control(品質管理)の略。ヒンカンとも呼ばれ、アパレル商品の品質を管理し、仕様や品質規格に適合しているかをチェック(検品)する機関です。


けいいりょう/軽衣料

軽量で薄手のシャツやニット、ボトムスといった衣類品です。(対語:じゅういりょう/重衣料)


けぬき=りばー/毛抜き=リバー

高級な縫製技術。「毛抜き合わせ」と「リバー仕立て」の2種類あります。


  • 毛抜き合わせ
    2枚の生地端を内側に折り返して縫い合わせる仕様で、おもにリバーシブルのデザインなどに使用されます。
  • リバー仕立て
    二重に織られた生地の接結糸に機械で裂け目を入れ、2枚に剥がした生地の端を内側に折り込んで仕立てる技法。とくにコートやジャケットなどに用いられ、手間と時間がかかる分コストが上がり、対応できる工場も限られています。

こうへん/交編

2種類以上の糸を組み合わせて編む技法。糸を織るのは交織(こうしょく)、編むのは交編と呼ばれ、異なる糸の組み合わせにより風合いや質感を多様に表現できます。


ごーだうん/ゴーダウン

繊維業界で使用される用語で、キバタ(生機)ではなく加工した生地に仕上げることを指します。


こーるてん/コールテン

綿をビロード織りしたパイル織物の一種。コーデュロイとも呼ばれます。特徴的な縦うねによって生地と肌の間に空気層ができ、優れた保温性を発揮。秋冬から春先にかけての衣料品に多く使用され、頻繁に着用しても丈夫で型崩れしにくい。カジュアルにもフォーマルにも対応でき、パンツ・ジャケット・シャツ・スカートなど幅広いアイテムに使用されます。


サ行

ざぶとんみほん/座布団見本

ダウン製品を作成する前に、生地の風合いや羽根のふくらみ感を確認するために作成される見本。


しーえむてぃー/CMT

Cutting, Making, and Trimmingの略称で、製品の裁断・縫製・仕上げの工程。ブランドやデザイナーが生地やトリム(装飾品)を提供し、工場が完成品に仕上げます。


<CMT方式の特徴>

  • 柔軟性
    ブランドが材料を選ぶため、デザインに忠実な製品に仕上がる。
  • コスト管理
    材料費と加工費を分けて管理できるため、コストの透明性が高い。
  • 品質管理
    ブランドが直接材料を提供するため、品質の一貫性が保たれる。

しーむてーぷ/シームテープ

「シームシーリング」「目止めテープ」「目張りテープ」とも呼ばれ、主に防水性や防風性が求められるテントやレインウェアといったアウトドアギアの縫い目に貼られるテープ。針穴からの水や風の侵入を防ぎ、保温性を高める効果があります。


しーぜろはっすい/C0撥水

有機フッ素化合物「PFAS」(ピーファス)を含まない撥水加工。従来の撥水剤にはPFASが含まれており、環境や人体への悪影響がある為、より環境に優しく、人体への影響も少ないため注目されています。アウターやレインウェアなどで使用されています。


したざらし/下ざらし

染色やプリント用に処理された、無加工・無染色の布生地。無地のものは「下ざらし」、プリント用は「P下(ぴーした)」と呼ばれます。防水・防汚加工や樹脂コーティングが施されていないため、染色・プリントがしやすく、インクや染料が繊維にしっかり染み込み、鮮やかな色を出せます。


じのめ/地の目

布地の織り目や編み目の方向。地の目に沿って裁断すると、布地の伸びやねじれを防ぎます。


じゅういりょう/重衣料

厚手で重さのある、コートやジャケットなどの衣料品。寒い季節に着用されるため、保温性や耐久性が求められます。(対語:けいいりょう/軽衣料)


じょーぜっと/ジョーゼット

ジョーゼット(Georgette)は、縦糸と横糸の両方に強く撚りをかけた強撚糸(きょうねんし)を使用して平織りし、仕上げに生地を縮ませてシボ感を出した日本の「ちりめん」織物の一種。正式には「ジョーゼット・クレープ」と呼ばれます。夏の婦人服やドレスによく用いられます。



しれーかこう/シレー加工

「シレー加工」「カレンダー加工」「チンツ加工」とも呼ばれ、生地の気密性を高め、独特の光沢感を与える加工方法。シレーはフランス語の「ciré(ワックス)」に由来し、ワックスをかけたような光沢が特徴です。また、防風性の向上や一般的な撥水効果も期待できます。 加工方法には、生地に熱と圧力を加えて表面を平た滑にし光沢を出す方法や、ウレタン樹脂をコーティングする方法があります。ダウンジャケットやアウター、スポーツウェアなどに多く用いられます。


しんぐるのけんしんき/シングルの検針機

縫製品や、衣料品に残った針や金属片を検出するための装置。シングルヘッドタイプは、1つのセンサーで異物の検出を行います。ダブルヘッドの検針機に比べて構造がシンプルで、導入コストを抑えられるのがメリットです。


しんされーと/シンサレート

シンサレート(Thinsulate)は、断熱保温素材の一種。防寒衣料の中綿に使用され、極細の合成繊維を絡み合わせた構造で、軽量でありながら高い保温効果を発揮するのが特徴です。とくに寒冷地の衣料品やアウトドアウェアに広く利用されています。


すーぱーたっく/スーパータック

特定の工業用ミシンの一種。とくに二重環縫い(カバーステッチ)に使用されます。主にニット製品やウエストゴムの縫製に適しており、4本針や5本針のモデルがあります。 最高回転数4,000sti/minという高い縫製速度を誇り、丸物ウエストゴム入れやウエストゴム付けに対応。また、完全自動給油システムの搭載により、メンテナンス性が向上。とくに大量生産の現場において、効率性を発揮します。


すとっぱー/ストッパー

紐を留めたり、長さを調節したりするパーツ。一つ穴と二つ穴があり、パーカーのフードコードに使われる一つ穴タイプは「コードエンド」とも呼ばれます。


すばんでっくす/スパンデックス

スパンデックス(Spandex)は、ポリウレタンを主成分とした合成繊維の一種。非常に高い伸縮性を持ち、元の形状に戻る力が強いのが特徴です。ゴムの代用として広く使用されています。主に、動きやすさとフィット感が求められるスポーツウェア、 伸縮性と耐久性が必要な水着、快適なフィット感が重要な下着に使用。 伸縮性がありしっかりと固定できるため、医療用包帯にも用いられています。


すらいばーにっと/スライバーニット

スライバーニット(Sliver Knit)は、ウールや獣毛などの繊維を糸にせず、わたの束(スライバー)の状態で編んだ生地。特殊な製法により、空気をたっぷり含み、軽量でふんわりと柔らかな手触りと優れた保温性を備えているのが特徴です。コートやジャケット、プルオーバーなどの厚手のニットに多く使用されています。


せみだる/セミダル

セミダル(Semi Dull)は、化学繊維や糸の光沢具合を表す用語。艶消し材の使用により、過度な輝きを抑えつつ自然な光沢を残した状態です。フルダル→セミダル→ブライトの順で光沢が増していきます。光沢と艶消しのバランスが取れた上品な見た目が特徴で、衣料品やインテリアファブリックなど、幅広い用途で使用されています。


ぞっき/ゾッキ

主に1種類の素材だけで作られた衣類、又は1種類の糸だけで編まれた生地。もともとはパンティーストッキングの製造方法に関連して広まり、語源は北関東地方の方言で「~だけ」や「~のみ」を意味する言葉に由来するとされています。


タ行

たすらん/タスラン

タスラン(Taslan)は、デュポン社の商標で、フィラメント糸を圧搾空気で加工して、かさ高な糸を作る技術。多孔質構造により、軽量でありながら高い耐久性を備え、さらに特殊なポリマー層によって水や汚れをはじく撥水性も持ち合わせています。通気性にも優れ、快適な着心地を実現。スポーツウェアやアウトドアウェア、インテリアなど、幅広い用途で使用されています。


だぶるのけんしんき/ダブルの検針機

縫製品や衣料品に残った針や金属片を検出するための装置。「ダブルヘッドコンベアー式検針機」は、2つのセンサーを使用して、あらゆる方向からの針を見逃さないように設計されています。


たんどり/反取り

同一の反物から1着分または上下セットの服に必要な長さ(要尺/用尺)をまとめて取り、裁断する作業。同一ロットで生産された生地でも、反物ごとに色や風合いが微妙に異なるため、違う反物から裁断したパーツを縫い合わせると、色差が生じる恐れがあります。そこで、プリント生地や特殊な染色加工生地では色差の防止に、細番手や高密度の織物では風合いの差異を防ぐために、反どりを行います。


ちょくぼう/直貿

メーカーが商社を介さず、海外の工場と直接取引を行う取引形態。商社に払う手数料が不要になるためコストを削減でき、納期や品質の調整が迅速に行えるのがメリットです。一方で、 輸出入手続きや品質保証などの業務が煩雑になり、貿易に関するリスクを自社で管理する必要があります。


てんしゃぷりんと/転写プリント

転写印刷とも呼ばれ、デザインを専用の転写シートにプリントし、商品に熱と圧力で貼り付けて印刷する方法。インクを直接生地にのせる方法とは異なり、フルカラーでグラデーションや細かいデザイン、写真の再現が可能です。綿・麻・ポリエステル・ナイロンなど、幅広い素材に対応でき、熱と圧力でしっかりと圧着するため、耐久性にも優れています。ただし、圧着部分の生地が硬くなったり、他の印刷方法に比べてコストが高くなったりする場合があります。


どれーぷせい/ドレープ性

ドレープ性(Drapeability)は、布地や素材が、どれだけ優雅に自然な形で垂れるかを示す特性。テキスタイル業界やアパレル業界で重要視され、ドレープ性が高い素材は、衣服に仕立てたときの柔らかな印象や、美しいシルエットを生み出します。


ハ行

ぱいぴんぐ/パイピング

パイピング(Piping)は、縫製や裁縫の技法の一つ。バイアステープや細いコードを布地の縁に挟み込み、縫い付けて縁を強化しながら、見た目を美しく仕上げる方法です。ジャケットやブラウスの襟や袖口、バッグや帽子の装飾、クッションやカーテンなどの縁取りに使われ、デザインのアクセントとして効果的です。


ぱたーんしーま/パターンシーマ

パターンシーマ(Pattern Seamer)は、JUKIなどのメーカーが提供する工業用ミシンの一種。縫製テンプレートに沿ってパーツを挟むだけで、機械が自動的に縫製を行います。複雑なパターンやデザインも高精度で縫製可能。自動化により縫製のスピードと効率が向上し、作業者の経験の有無に関わらず安定した品質を保てるため、とくに大量生産の現場において、品質の高い製品を安定して生産するための重要な役割を担っています。


ばっち/バッチ

特定の生産サイクルで、一度にまとめて製造される製品の集合体。同じ設備や製造工程で異なる製品をフレキシブルに生産でき、一定量単位で工程ごとに独立した品質管理を行えるため、品質の一貫性を保てます。また、一定量をまとめて生産するため、生産効率も向上します。


ばのっくをうつ/バノックをうつ

生地の欠点箇所に、目印としてバノックと呼ばれるタグピンを付ける作業。欠点の位置を明確にし、製品の品質を維持するための重要な工程。バノックガンとも呼ばれ、デニムなどに加工を施す際にも使用されます。


びーかー/ビーカー

生地を染める際に使用される色見本。染めたい色の生地や糸をカットして作成したビーカー依頼表を基に、工場で染色を行い、仕上がりの色が希望通りかを確認するためにも用いられます。とくに、オリジナルカラーの生地を作成する際に重要な役割を果たします。


ぴっち/ピッチ

間隔や幅。「グレーディングピッチ」「サイズピッチ」「ボーダーピッチ」などと使われます。


ひとえもの/単物

ひとえもの(単物)は、裏地を付けずに仕立てた和服の総称。とくに、裏地のない長着を指し、軽くて涼しいため初夏から初秋にかけて着用するのが一般的です。裏地がない分、シンプルで軽やかな印象を与えます。


ひよく/比翼

衣服の前立て部分を二重に仕立て、ボタンやファスナーなどの留め具が外から見えないようにする仕様。「比翼仕立て」「比翼ボタン」とも呼ばれます。


<比翼の種類>

  • 本比翼
    完全に留め具が見えないように二重に仕立てた仕様。コストがかかりますが、高級感のある仕上がりになります。
  • 略比翼
    上前の端を折り返しただけで、留め具が部分的に隠れる仕様。コートやシャツの前立て部分に多く使用され、デザインをシンプルかつ上品に見せる効果があります。


ふくろぬい/袋縫い

縫い代を内側に隠して縫い合わせ、縫い目が見えないように仕上げる技法。とくにほつれやすい布や薄地に適しており、見た目がきれいで耐久性にも優れた仕上がりになります。


ぷれすこうてい/プレス工程

布地や縫製品に熱と圧力を加えて形を整え、基本的なシワを取り除き、製品の美しさを最大限に引き出す作業。おもに、襟や袖口、プリーツ部分といった細部を精密にプレスし、仕上がりを確認したうえで、必要に応じて再加工を行います。


ふろっきーぷりんと/フロッキープリント

フェルトのような素材を生地に圧着するプリント技法。一般的なインクを使ったプリントとは異なり、立体感と柔らかい手触りが特徴です。衣料品や装飾品などさまざまな用途で使用され、独特の質感と高いデザイン性で、幅広い表現を可能にします。


<フロッキープリントの種類>

  • パウダータイプ
    静電気を利用し、糊がプリントされた部分にパウダー状のフロックを圧着するタイプ。
  • シートタイプ
    フロッキーシートを糊の上に置き、プレス機で圧着するタイプ。取り扱いが簡単で、現在の主流です。
  • 転写タイプ
    シートの裏にあらかじめ糊がついており、プレス機で圧着するタイプ。

ほっとめると/ホットメルト

熱を加えると、溶けて冷えると固まる性質を持った接着剤。専用の機械やアイロンで、資材と生地を貼り付けできます。縫製よりも仕上がりが柔らかく、着用感を損ないにくいのがメリットです。衣類の接着芯地や裾上げテープ、シームレス製品などに広く使用されています。


ぽりないろんのかっせんいと/ポリナイロンの割繊糸

ポリエステルとナイロンを組み合わせた複合繊維で、特殊な断面構造を持つマイクロファイバー。割繊後は、ナイロン1本とポリエステル4本に分割されるのが特徴です。ナイロンとポリエステルの収縮率の違いによってふっくらとした質感が生まれ、さらに特殊断面のマイクロファイバーにより優れた吸水速乾性能を発揮します。 衣料用織編物やスエード調クロス、ワイピングクロスなど、とくに高い吸水性と速乾性が求められる製品に適しています。


ぼんでぃんぐかこう/ボンディング加工

異なる素材を接着剤や熱処理を用いて貼り合わせる加工技術。一般的には、表生地と裏生地を接着します。生地同士がしっかりと結合されるため強度と耐久性が向上し、よりしっかりとした質感に仕上がるのが特徴です。また、抗菌・防臭・発熱・防風などの機能性を付加でき、裏表使えるリバーシブルデザインにも適しています。


マ行

ますみほん/マス見本

先染め織物やプリント布生地において、数種類から数十種類の配色パターンで作られる見本布。量産前に作成され、最適な色の組み合わせを発注者に確認してもらうためのサンプルです。最終製品の色やデザインがイメージ通りに仕上がるよう、マス見本で確認・調整を行います。


またぐり/股ぐり

パンツやズボンの股下からウエストにかけての縫い目やカーブで、前後のパンツが合わさる部分です。


むしかくし⇄むしみせ/虫隠し⇄虫見せ

「虫隠し」は「突き合わせ」とも呼ばれ、ファスナーの歯(ムシ)を見えないように隠す仕様。ファスナーを目立たせたくないときに用いられます。 「虫見せ」は、ファスナーの歯をあえて見せる仕様。ファスナー自体をデザインの一部として強調します。デザインの意図やスタイルに応じて、2つの仕様を使い分けます。


もっさ/モッサ

モッサ(mosser)は、紡毛織物を縮絨して起毛した後、毛羽を少し長めに刈り、ふっくらと毛を立てるように仕上げた生地。保温効果が高く、冬物の重衣料に適しています。また、表面がふっくらとしていて、柔らかい手触りが特徴です。おもにコートやジャケットなど、秋冬の衣料品に多く使用されています。


ヤ行

よんぱち(40ばんそううーる)/ヨンパチ(40番双ウール)

40番手のウール糸を2本撚り合わせた糸。単糸よりも強度や耐久性が高く、ウール特有の柔らかさと弾力性を兼ね備えているため、着心地も快適です。保温性も持ち合わせており、セーターやカーディガン、コートなどの冬のニット製品に多く使用されます。


ラ行

らっせるてーぷ/ラッセルテープ

ラッセル編み機で編まれたテープ状のニット。 ラッセル編みの特性により、軽量で柔軟性が高く、おもに衣料品の装飾やリボン、バインダーとして使用されます。また、メッシュ状の編み方が多く透け感があるため、装飾用途にも最適です。


らばーぷりんと/ラバープリント

衣料品やアクセサリーに広く使用されるプリント技法。生地の表面にゴム状の樹脂を定着させるため、発色が良く、濃色の生地にも鮮やかにプリントできるのが特徴です。さらに、縦横への伸縮性があり、洗濯を繰り返しても割れや剥がれが起きにくい特性もあります。Tシャツやパーカーなどのカジュアルウェアに多く使用されています。

りばーうーる/リバーウール

2枚のウール生地を縫い合わせて1枚に仕立てた生地。保温性が高く、冬のコートに適しています。裏地がないため、軽量で柔らかく、動きやすいのが特徴です。シンプルでエレガントなデザインが多く、高級感のある仕上がりになります。リバーウールは、とくにリバーコート(リバー仕立てをしたコート)として人気があり、秋から春にかけての季節に活躍します。